理事長挨拶 & 経歴|医院概要【じんの内医院|医療法人朝霧会】佐賀/人工透析内科/泌尿器科/腎臓内科/皮膚科/心療内科

理事長挨拶Chairman of the board of directors greeting

昭和54年より佐賀市水ヶ江の地で開業しておりましたが、手狭になって大変ご迷惑をおかけする様になってきましたので、平成23年4月1日より佐賀市新郷本町の地に移転して参りました。

遡ると私の腎不全とのはじまりは、昭和41年の大晦日の夜に紹介された患者さんとの出会いからでした。
患者さんは単腎で腎結石が尿管に陥入し、乏尿となり尿毒症の状態でした。
当時人工腎臓は無く、腹膜透析によってようやく1週間目に利尿期に達し腎機能は回復し救命することができました。この時の喜びが透析へ進むきっかけになりました。

昭和41年の頃は慢性腎炎の末期の尿毒症の治療にまだ透析は無くて、死を待つより他無く医師としてその当時はなすすべもなく、どうする事も出来ずにかなり落ち込んでいた事を覚えています。

そうして昭和44年頃より九州にも人工腎臓が入り、小人数より血液透析の治療が始まりました。しかしそのころの血液透析適応条件は厳しく、現在のように誰でも出来ませんでした。

その条件(60歳以上、糖尿病、悪性腫瘍、精神病など)は除外され更に保険適用がなく、多額の自己負担があり透析を受けられる人は一部の人に限られていました。

また導入されても週2回透析の為水過剰による心不全で食事制限も厳しく、また外シャントの為の感染症、シャントの閉塞と問題が山積みで、その頃は1年生存するのが目標でした。

その頃と比較すると、今の透析治療は格段の進歩を遂げています。
また開発された貧血治療薬、性能のよいダイアライザー、水道水を清浄化するRO膜により効率のよい透析が可能になりました。

今は更生医療も適用され自己負担金額も少なく、透析治療が行えます。
更生医療適用は、腎友会、患者会等の尽力によって勝ち取られた大事な権利なのです。

そうしていつの頃か透析患者さんは共に戦う戦友という感じになっていました。
そういう経緯から当院では透析患者さんの事を、たまたま腎臓を当施設に借りにこられるという意味合いで、「透析者」という言葉でも表現させて頂きますので御了承下さい。

当院は移転するにあたって、前施設は透析治療が主であった事と、透析導入の年齢も年々上がっている事から、それに沿った視線で施設作りを検討致しました。

写真|陣内謙一理事長新築移転を契機として最新の設備を備え施設使命として(長生き、安心・安全、快適、地域貢献)を掲げております。

設計としては透析者目線でどうしたら透析者の皆様が利便性良く、かつ安全に透析を受けられるかという事を主軸にしております。

また漢方専門認定医の視点から、患者さんの急性期の風邪疾患、高齢者、不定愁訴、虚弱体質、心身症などの漢方治療も行っています。

最後に今まで透析者の皆様・腎友会の皆様を始め、関連する医療関係の皆様・周囲の方々に色々な事を教えて頂きました。本当に感謝しております。

様々な教えをしっかりと胸に施設の中身作りをしていく所存ですので、今後共宜しくお願い申し上げます。

理事長サイン

理事長経歴Chairman of the board of directors career

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理事長

陣内 謙一

 

鹿児島大学医学部卒業 鹿児島大学医学博士号取得

 

鹿児島大学泌尿器科講師

昭和54年9月

佐賀県立病院好生館泌尿器科部長を経て、陣内泌尿器科開業

(人工透析、泌尿器科、皮膚科)

平成18年10月~平成21年3月

佐賀県医師会 透析医部会会長

平成21年11月

医療法人朝霧会設立

平成23年4月1日

医療法人朝霧会 佐賀市新郷本町にて「じんの内医院」開業

資格

漢方専門医 泌尿器科専門医


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