感染対策と緊急透析|院内案内【じんの内医院|医療法人朝霧会】佐賀/人工透析内科/泌尿器科/腎臓内科/皮膚科/心療内科

感染対策と緊急透析infection control and urgent dialysis

安心安全な治療の為に、一人一人が日々考え行動する。

当院の特徴として

感染対策委員会、医療安全対策委員会等を定期的に開いており、誰が行っても作業が標準化出来る様に心がけております。

感染対策

洗浄

写真|高水準消毒機械(ウオッシャーディスインフェクター)◆鉗子類、器具類といった感染があるかもしれないものに対して、当院は誰が行っても「洗浄→すすぎ→消毒→乾燥」が出来る高水準消毒機械(ウオッシャーディスインフェクター)を使用しております。

病室

◆別系統で独立した吸気・排気システムを用い陰圧管理も行える方式で、更に透析も行える病室を4部屋用意しています。入院室はこの全て「独立陰圧喚起方式」の入院室になっており、他の病室も感染症対策を考慮した病室となっております。これによって重篤化が予想されるインフルエンザ疾患の透析者でも入院出来ます。

独立陰圧換気方式

自然の力による換気では無く、機械を用いた強制換気を行い吸気と排気を行う方式。
気圧の差がある事から病原体が病室外部に漏れにくい。

写真|病室病室で外気を入れると正圧になり、換気扇を回すと空気が出て行くので負圧(=陰圧)になります。負圧(=陰圧)管理を行うと、外部に空気を出そうと空気の流れを設定しているので病室内の空気が病室外に流出しにくくなります。

当院の病室は機械換気(ロスナイ換気を採用=換気したとき外と室温の温度差があまりないように調整するシステム)により病室内の空気は直接外気を入れて出すという設定で、つまり空気の流れは病室内のみで完結するようにしています。

これに陰圧管理を行うと病室内の空気が廊下に流れ出る可能性が押さえられるので、感染症にかかった患者さんが入院されても医院内の感染を抑えることができます。

インフルエンザ等の感染に対して

新型インフルエンザが記憶にも新しいですが、感染者の約1/4は慢性呼吸器感染や腎不全などの基礎疾患を持つ人達です。SARS新型インフルエンザの時も透析者が犠牲になりました。

体の抵抗力、免疫力が低下している方が多い事と、週3回透析施設で治療を受けなければならず色々な人と接触する機会が多いという事から、透析者は感染し易く重症化する危険があります。

透析施設では透析者が一つの大きな部屋で密集して大体において透析を受けられており、時間も4、5時間と長時間に至る事から、空気感染に対して集団感染の場になりやすい事が原因です。
透析者はインフルエンザの罹患率は高いので、インフルエンザワクチン接種が有効です。

新型インフルエンザにかかったなと思ったら

新型インフルエンザにかかった可能性が考えられるとき、自宅で体調が悪く高熱が出たときは、すぐ当院に電話をして指示を受けてください。

また、熟がなくても風邪症状を感じたら、透析前に診察を受けてください。もし透析中に風邪気味と気づいたときは、すぐ看護師等に申し出てください。

とくに咳が出ているときは、咳エチケットも心がけてください。
咳をするときは必ず口と鼻を手で抑えること。咳やくしゃみをしたあとは必ずその手を洗うこと。
咳の出ているときは、人にうつさないためにサージカルマスクをつけるようにしましょう。

新型インフルエンザにかかってしまったら

新型インフルエンザにかかってしまったら、担当医と相談し早期に薬等を服用します。
日本では感染後を早期に服用することで軽い症状で回復する人が多いです。
自宅では安静を保ち、保温に努めましょう。

うがい・手洗いの励行とサージカルマスクを着用すること。また、家族にうつさないように、なるべく隔離するとよいでしょう。
部屋が狭い場合には、なるべく距離を離す(2m程度)ことで感染を防ぐようにしたいものです。

また体力をつけるために栄養や睡眠をとることも大切です。

流行時期前から職員による体温測定も透析前に行いますのでご協力下さい。

肺 炎

腎不全患者の肺炎は、重症、難治性である場合が多く、死亡率は比較的高いので細菌性肺炎の予防には、肺炎球菌ワクチン接種が有効です。

肺炎球菌ワクチンは、米国の疾病防疫センター(CDC)などでは、65歳以上の高齢者、糖尿病患者、透析者、心臓疾患、慢性肝疾患、脾摘のある方などに対して接種が勧告されています。

肺炎球菌ワクチンは、インフルエンザワクチンと併用することで、細菌性肺炎の予防効果が増大することが分かっています。

※これらワクチンは自費になりますが、接種して予防することは大変有効です。

緊急透析

透析機械は胸水が溜まる様な緊急透析やナトリウム・カリウム濃度調整等が必要な透析者の為に、個人透析機も用意しております。

透析中は急な身体状態変化が予測される時もありますので、階別に救急カートを用意しAED、モニター、吸引器、酸素等を直ぐに取り出し処置出来るようにしております。

また1次救命措置(BLS)、2次心肺蘇生法(ACLS)を職員に講習に行かせ、勉強会等を行い急変時にも強い施設を目指しております。

透析センター内には外に直接出ることが出来る非常口が3箇所通常出口が4箇所・その他2箇所に透析センターの出口があり、災害時の有事の際でも慌てる事なく脱出出来る様に設計しております。

監視カメラ約30台を設置し、透析中の状態監視や職員の動きの振り返りなども出来るようにしており、警備会社へのオンラインセキュリティも行っております。
簡単な非常用電源として自家発電機150KVAを備えております。


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