A,長期における透析による合併症として、骨・関節・筋肉の痛み・しびれによる手、足の運動障害等があります。この原因の一つになるリン、カルシウムは血管に沈着すると心筋梗塞、脳血管障害、足の壊疽などの合併症をおこします。
合併症を起こさない様にする為には食事療法が大事です。この様な合併症の透析者が高齢になると共に大幅に増えております。
また透析者の死因の第一が心不全と感染症になりました。
糖尿病や高齢者の患者さんがちょっとした事でも感染しやすいですし、また心不全も起こしやすく、その予防の為には栄養状態を良くするのが一番です。
考えてみたら口に入る物全てが、その日からの身体を作っていく源なのです。
しかし人生における食事回数は、平等に限られた回数(1日3回が基本)しかありません。その為、まずは適切な食事療法を行うことが長寿透析生活をおくる大前提と考えます。
当院2人の管理栄養士が透析センター内でマイクを使っての集団栄養指導を、また各ベッドや食堂での個別指導を行っております。
A,透析中の食事は出しておりません。透析が終わってから、もしくは始まる前の食事になります。
理由として、
という理由です。
その為、当院では作り手の顔が見えるオープンキッチンで「いらっしゃいませ」の言葉を合言葉に食事をお出ししております。またテーブル・椅子等は全て介護使用で、テーブルの高さ・チェアの高さを選べます。
厨房スタッフはどうやったら透析食の制限内で、味付けの仕方や切り込みや盛りつけ等を美味しく感じて頂けるかを日々考えながら作っております。
調理の仕方等は遠慮なく何でも聞いて頂き、ご家庭での調理の参考にして頂ければと思っております。
透析者の皆様の中にはメニュー表をもらって、調理の参考にされている方もいらっしゃいます。
また出来るだけ旬の地産の食材を使い、浄水器も使いながら手作りと心で提供していきます。
オール電化厨房により厨房内も快適な温度で料理を作っている為、適宜適温で管理しております。 具体的なオール電化の厨房機器は下を御覧下さい。
腰痛持ちの方にはお薦めです。
スチームコンベクションオーブン:コンベクションオーブン(ファンにより熱風を強制対流させるオーブン)に蒸気発生装置を取り付け、熱風または蒸気をそれぞれ単独で利用して「焼く」「蒸す」が出来ます。
また、同時に利用することで「煮る」「炊く」「炒める」などが出来る多機能な加熱機器です。
例えば、魚を高温で香ばしく焼きながらも適度な蒸気を発生させる事で、しっとりした焼き加減に仕上げる事が出来ます。
温湿蔵庫:大人数の食事でも温かい料理が提供出来て、食中毒の原因になる温度変化を防ぐ事が出来ます。尚且つ保温機能に加えて湿度調整も出来るので、適度な蒸気を加える事が出来るので料理の乾燥を防ぐ事が出来ます。温かい物は温かく、冷たい物は冷たい適温の状態で食事が提供出来ます。
IHコンロ:IHコンロ調理機器に採用されている「電磁誘導加熱方式」により高周波電流による磁力線作用によって鍋自体を発熱させることで加熱方式です。
火力を使用しない為、厨房の温度が熱くならずに鍋の温度を熱くする事が出来て夏の暑い季節などでも厨房の温度上昇を抑えることが出来ます。
またフラットな作りとなっている為、清掃もし易く厨房をより衛生的に快適な調理環境に保つことが出来ます。
◆厨房だより ・・・じんの内医院食材紹介『県産米』
ビビンバ(レシピPDF) |
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何故綺麗な水を使うことが透析で大事かというと、透析者を悩ましているのは合併症が多く、合併症の一つに血液の中に異物(エンドトキシン等)が混入する事で、身体が好ましくない反応(透析アミロイドーシス、手根管症候群等)を起こす事があると言われているからです。
エンドトキシンとは細菌の中にある毒素。体内に入ると発熱の原因となり、寒気や吐き気、まれに血圧低下も見られる。不潔な状態でシャントを穿刺した時や、透析液や透析膜からエンドトキシンが混入することもある。
発熱に対しては一般的に解熱剤と抗生剤で対応する。最大48のエンドトキシン検体の同時測定ができます。
正確で精度の高い電解質濃度のデータが得られます。
長期透析、高年齢、透析液にエンドトキシンの混入が多い患者によく起こる。
主な症状としては、手首にβ2-ミクログロブリンが沈着することによって神経が圧迫されて起きる「手根管症候群」がある。対策として、血液濾過透析(HDF)やβ2-ミクログロブリン吸着カラムであるリクセルの併用がある。
手首の手根管と呼ばれる部位の腱、滑膜、靭帯にアミロイド物質が沈着し障害をきたす疾患。
手根管内の正中神経が圧迫され、この神経の支配領域(第1、2、3指)のしびれ、疼痛を感じるようになる。
手術治療が主で、手根管開放術と鏡視下手根管開放術がある。
以上の様にエンドトキシン、生菌の限りなく少ない水を使うことが、長年透析をする上で重要なポイントになります。
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A,慢性炎症の状態にさらされていた状況を,非常にきれいにした透析液を使う事により、炎症の状態から開放される事から全身の炎症を軽減できます。
以上の様な事が学会等で発表されています。
熱水消毒の良さは、通常の薬液で配管の中の消毒しにくい所でも熱伝導として伝わり、ほとんどの菌は死滅する事です。またその後にカットフィルターを通して最終残留菌を濾過しております。
また必要に応じて活性塩素酸ナトリウム活性化装置、過酢酸等を使って消毒を行っています。
JSDTの定める生物化学的汚染基準の超純粋透析液の到達点を参考にすると
当院の現在の水質は、細菌数 0.1CFU/ml ET(エンドトキシン) 0.001EU/ml(測定感度未満)超純粋透析液(ウルトラピュア水)レベルにあります。
透析時間は透析者の体重や状態に応じた時間を設定しております。
フットケアは糖尿病足病変の指導に従事するために定められたフットケア研修を受けた看護師が担当しております。
角質ケアや足爪ケアをしながら足の状態観察を行っており、異常がないかチェックしております。
遠赤外線や炭酸泉を使っての炭酸足浴も出来ます。
透析治療は透析者ご本人の透析に対しての心構えと御家族の協力サポートがあってこそ良質な透析が行えますのでご協力ください。
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