腎不全看護学会はCKD(慢性腎臓病)の概念は「増加し続ける透析患者を減らすために、腎機能が軽度低下に留まっていて将来的に透析に至る可能性のある患者を対象とし、早期介入で進行を抑制する1)」と述べています。
2015年第78回佐賀県人工透析懇話会で、当時近江八幡市立総合医療センター腎センター長の八田告先生(CKD教育啓蒙において日本をリードされている現八田内科医院の院長先生)の講演があったご縁があり、2016年に当院から事務1名・管理栄養師1名・看護師2名が同病院の研修に参加しました。
八田先生は、「食べる喜びを我慢しない、塩分メリハリ食」を推奨されています。
1日3食で摂取する食塩は5g、ポイントは味にメリハリをつけること。その食事のメインとなる好みの1品には塩分をしっかり使い副菜を薄味にするというメソッドです。
八田先生は「外来の看護師は減塩と血圧コントロールを患者に伝えることが大事です」とよく言われました。
CKDは生活習慣病です。糖尿病・高血圧・脂質異常症の基礎疾患の方々に食事療法、とりわけ減塩による血圧コントロールの重要性を患者さんとご家族の方に理解していただくことを目標にしましたCKD病期初期の方こそ、セルフコントロールの情報提供は重要と考えて声かけしています。
つまりCKD病期1期から5期までの患者さんに1回は減塩のお話ができることが大切だと考えています。
2019年末のコロナ禍からCKD予防教育は腎臓病教室などの集団指導から「自己管理ファイル」による個人指導をすることにしました。
CKD病期の中の自分の立ち位置を知り、無理のない目標を立ててもらいます。ファイルの資料を参考に減塩食を実行し、塩分摂取量でその効果を判断します。
また管理栄養士指導の案内をすることもあります。当院の管理栄養士と看護師は患者とご家族が減塩に取り組みやすいように支援し、見守りに務めています。
減塩を「苦痛ととらえるのではなく、減塩を楽しむことができます」と話します。新鮮な食材は味を付けないでも蒸す・焼く料理でおいしくいただけます。
次回、摂取食塩量が改善していたら、自己効力感が高まり大喜びになります。
自宅血圧測定のすすめとともに、塩分チェック、減塩モニターの貸出なども行っています。
病気を持ちながら生活している人を見るのが看護だといわれます。
患者さんの人生目標を共有しながら、CKD保存期の患者さんの伴走者になれるようにと願っています。
2026年3月

【引用・参考文献】
| Item | content |
|---|---|
| Item | content |
| 1998年 | 日本腎不全看護学会発足 |
| 2002年 | 米国のK/DOQよりCKD(慢性腎臓病)の概念の提示 |
| 2003年 | 5学会合同認定「透析療法指導看護師」認定試験の実施 |
| 2008年 | 第41回九州人工透析研究会参加 透析看護認定看護師(CN)透析療法指導 看護師(DLN)合同企画プログラムに共感 |
| 2009年 | 日本腎不全看護学会指導のもと佐賀県内27の腎関連医療施設の看護師有志にて、佐賀県腎不全看護研究会発足 「医療法人 力武医院」内にて同事務局の運営開始 |
| 2012年 | 佐賀県立病院好生館定年退職後に「医療法人朝霧会 じんの内医院」にて勤務 |
| 2013年 | 7月じんの内医院「CKD委員会」発足 |
| 2014年 | 5月じんの内医院「CKD検査教育入院」、11月「CKD教室」実施 |
| 2026年 | 3月現在に至る。 |
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